ネガティブ感情の中でもっとも扱いが難しいのは『怒り』の感情ではないかと思います。
巷には数々のアンガーマネジメントの本が並び、深呼吸して怒りのピークをやりすごすなどの対処法など試してみた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こんにちは!
ライフコーチの荻野夏帆です。
(こちらは2014年の記事です)
今日は「怒り」と向き合う試みをしていた頃の話です。
参考記事:くすぶっている「怒り」との向き合い方
試してみたことがある方なら実感があるかもしれませんが、私は腹が立った時に数を数えてピークをやり過ごすのっていうほど簡単じゃないと感じました。
なぜなら怒りが爆発しそうになっている衝動を抑えようとするには、その衝動と同じだけのエネルギーを必要とするからです。
そんな時はただ数を数えるのではなく安全にその衝動的なエネルギーを発散する方法を試してみてください。
それをするだけで随分と落ち着いていきます。
方法はこちらの記事で書いています。
参考記事:腹が立った時に愚痴らず安全に怒りを出す方法
怒りと向き合うために、自分はどんな時、どんな場面で怒りを感じるのかを観察することにしました。
ところがその結果は意外にも2週間で3回くらいしかありませんでした。
自称短気な自分にとって意外な結果です。
人はつい無意識に考え事をはじめますが、どんなことを考えているのか観察しようとすると急に何も出てこなくなるのとよく似ています。
どんな時に腹が立つのかを観察してみたら、思っていたほど頭に血が上る事がなかったというのは、観察してみたからこそわかった事です。
恩師と出会うまでの私は毎日イライラしてました。
通勤の電車の中のマナーの悪さにイライラ、車通勤時の乱暴な運転にもイライラ、あおられてさらにイライラ。
しゃべってばかりでサボっているように見えるのになぜか上司からかわいがられている後輩にもイライラ。
足を踏まれたりぶつかられてもシレっとしている人にイライラ。
(しつこいですね)
当時は見る人、見る人が私にとってはストレスでした。
あの頃はルールが何より大切で正しさ対して異様なこだわりがありました。
自分では気づいていませんでしたが、いつも他人の言動を監視していたので、自分も「正しくあらねば!」と気を抜けないし疲れるのも無理のない状態でした。
そんな自分が恩師と出会い、なぜこんな現象が起きていたのかがわかりました。
「~してはいけない」、「~するべき」という決まり事があまりに多くて、でもそれを否定する事は今までの自分を否定する事にさえ感じました。
今は何がそうさせていたのかがわかるので、これまでイライラしていたものに反応しなくなってきました。
イライラの原因は自分の思い通りの結果にならなかった時の「普通、これをしたらこうなるでしょ?!」という勝手な期待です。
変えられないものを変えようするから私は腹を立てイラついていました。
どんなに期待をしても相手には相手の都合、気持ち、感情があるのでコントロールすることは本来できません。
その期待に気づけるようになったこと。
さらに自分が変えられるものと変えられないものを知ったことで瞬発的に怒りが爆発してしまうことが減っていきました。
ではなぜ私は怒れば思い通りになると思い込んだのかといえば、きっとこれまで罪悪感や恐怖心をあおってコントロールされてきたからだと思います。
相手の期待には応えなければいけないもの、そうしないと怖い目にあう。
そのような思い込みを持って生きていたのでした。
今回の取り組みで腹が立ったシーンを振り返ると4つ。
・論点をすり替えられた時
・相手の言っている事とやっている事に矛盾を感じた時
・順番を抜かされた時
・自分の事を棚に上げて人のせいにされた時
よくよく考えてみるとどれも相手に理想の姿を求めていました。
でも期待通りにならず、なぜ相手がそうするのかがわからない。
そんな時つい「自分だったらこうするのに」と思いつつも、直接どうしてほしいかは言わずに察してくれることを期待していました。
そうとわかればこれからはどうするか。
相手とどういう関係性になりたいのか、その先に何を求めているのかによってこれからも何もせずやり過ごすなり、話してみるなり、聞いてみるなり対処ができそうです。
そのためには結局のところ「なぜ自分はそう思ったのか」「何に腹が立ったのか」「本当はどうなりたかったのか」を言葉にできるくらい自分のことを理解していないと伝えることができません。
そして何にモヤモヤしているのかわからないままにイライラした不快感を勢い任せに伝えてしまうと大抵「責め」口調になっているので要注意です。
自分でもわかっていないイライラの不快感を相手にどうにかしてもらいたい!という状態です。
そうすると相手には「あなたが悪い」と言われているように聞こえるのでますます関係が悪くなっていきがちです。
では相手が受け取りやすい話し方にするにはどうしたらよいのかというと不満を伝えるのではなく『自分は何に困っているのか』を伝えるようにします。
そうすることで本当のイライラの原因である『困りごと』を一緒に扱いやすくなります。
何にイライラしているのかわからなくなっている時は紙に書き出してみたり、安心して話せる人に「頭を整理したいからただ話を聞いてほしい」と、聞いてもらう目的を伝えた上で聞いてもらうとよいでしょう。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
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